極北カナダ・ユーコン準州より、野生動物の撮影活動や極北での暮らしについて綴っています。

2011年4月5日火曜日

【極北を愛する人の東日本大震災応援プロジェクト】

先日お伝えした『プロジェクト』が芽を出しました。
尊敬する極北好きの友人の一人、青崎涼子さんが蒔いた種。同じ思いを抱く写真家や冒険家たちが自分たちの種も彼女に託しました。沢山の人の『思い』が栄養となり、種はあっという間に芽を出しました。ここから先はみなさんの『思い』が肥やしです。このプロジェクトが花を咲かせ、実を結ぶと信じています。

以下、プロジェクトの趣旨、概要を転載します。


【極北を愛する人の東日本大震災応援プロジェクト】

全世界の極北ファンの人たちが、「楽しみながら」参加できる、大震災復興ファンドレイジング・プロジェクトを立ち上げました。

趣旨に賛同してくださった極北を愛する写真家、冒険家の方々が、極北の光景写真を、数多く提供してくださっています。写真は、PCの壁紙等として、自由にダウンロードできます。

ダウンロードと引き換えに、ファンドレイジングにご協力ください。

尚、金額の多寡は問いません。既に他機関への募金、ボランティア等、それぞれに活動されている方も多いかと思います。ただ、立場を越えた「極北ファン」の繋がりと温かさと力を、募金という形で表明することで、参加者全員が気持ちを共有できたら嬉しいです。

様々な垣根を越えて、極北を愛する人という立場から、震災支援の輪が広がることを祈ります。




前回の日本帰国時、家族で東北を旅行しました。レンタカーを借り、被災地となった三陸海岸も訪れていました。入り江の小さな町々は巨大な堤防によって備えられていましたが、本当に大きな津波は20mを超えると聞いたことがあったので、実際にそんな津波が来たらこんなに高く見える堤防ですら無意味なんだなと思った覚えがあります。一方で、大地震の可能性が指摘されつつもどこかで『起こらないだろう』という楽観的な考えを持っていたのも事実です。しかし天災はまさに『突然』やってきて、ついさっきまでの日常を一瞬にして奪い去ってしまいました。惨状を知るにつれ胸を痛め、何も出来ない自分に苛立ちを覚えました。一方で不謹慎ながら、幼子を持つ親としては自分たちの旅行中に起こらなくてよかったと思ってしまったのも偽らざる事実です。自分たちのせいではないにしろ、母国が苦難にさらされているのに国を離れて暮らしていることも心苦しく感じられました。
「被災者のために何かしたい」という思いは日に日に大きくなるものの、自分に何が出来るのかわからないままこちらでの日常に流され悶々とした日々を過ごしていました。
今回の企画に参加させて頂けたことは大変ありがたく、一人ひとりの力は小さくとも『共に生きること』で未来を変えていくことが出来るのだと改めて実感させて頂きました。『希望』は人々が苦難を乗り越えるために最も必要な要素であり、『思い』こそが『希望』を叶える原動力なのだと思います。
このプロジェクトを通じ、皆さんの思いを我々の思いと共に未来に届けられれば幸いです。

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