極北カナダ・ユーコン準州より、野生動物の撮影活動や極北での暮らしについて綴っています。

2011年7月1日金曜日

【リコー、HOYAからペンタックスのデジタルカメラ事業を買収】

興味の無い人にはどうでもいいニュースですが…私にとっては一大事です。
つい先日、機材をペンタックスに切り替えたばかりでこの事態。

3年半前にペンタックスがHOYAに買収された時点から不安定な状態が続いていました。
株主から嫌われ、数年前にもビクター(JVCケンウッド)による買収の噂が流れました。その時は実現しませんでしたが。厳しい状況の中で現場の人たちは頑張ったと思います。ここ数年のペンタックス製品は非常に良くなったと思います。吹っ切れたというか開き直ったと言うか…いい方向を向き始めたなと思っていました。
今回のニュースは寝耳に水だったので非常に驚きました。両社の会見によると既に2年位前から話は進んでいたようですが。

リコーといえばその昔一眼レフを作っていたこともあり、その時のレンズマウントはペンタックスと同じで互換性がありました。当時はペンタックス(旭光学)の方が断然高いレベルのカメラを作っていたのになんだか立場逆転ですね。一眼レフ撤退後もリコーは玄人好みの『高級コンパクトカメラ』というジャンルを確立し、現在も高い評価を得ています。HOYAよりもリコーの方が先行き明るいかもしれません。

会見の中でリコーの社長が以下のように発言しています。

「リコーらしい、ペンタックスらしいデジタルカメラの戦い方を求めていく。特にレンズ交換式カメラを強化し、世界と伍して戦える会社にしたい。交換レンズも増やす。カメラに関しては両社とも大変こだわりを持っている。どう活かしていくかは今後考えていく」

「ペンタックスのレンズ、絵作り、メカ設計などを実際に評価し、世界に誇れる技術だと確信している。リコーがそれをしっかりサポートしていく。事業チャン スがあれば、研究開発費もこれまで以上に投資する。大手2社(キヤノンとニコン)と同じものを作ることは全くないし、チャレンジャーとして挑戦できるとこ ろまでやっていくペンタックスは本当にいいカメラを作っているが、なぜか2社に追いつけていない。いつまでも2社じゃないだろうと思っている」

経営的な問題でユーザーは常に振り回されますが、この社長の発言には『志し』を感じますので期待したいと思います。

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